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2007年08月25日 (土)

為替レートと日本の景気との関係について

 三輪さんのBLOGの為替相場に関する記事に触発されて、前々からこの件で思っていたことをコメント蘭に書こうと思いましたが、少し長くなったので、自分のブログに書きました。

 日本の不景気の要因の一つは、円高の為替レートと考えてます。この為替レートには、正常に国際分業ができる範囲と、それを超えた狂った範囲があり、昨年までのようなレートは後者に属すると思うからです。これに関連した分かりやすいコラム(丹羽春喜著、日本経済再興の経済学)がありましたので、それを少しアレンジしてみました。

・狂った為替レートは正常な国際分業を破壊する
 日本経済再興の経済学
【日本の国内相対価格】
鋼材1トン(5万円)=米4俵(5万円)

【韓国の国内相対価格】
鋼材1トン(35万ウォン)=米5俵(35万ウォン)


この例は、日本では、機械の合理化が進んでいるので鋼材が割安(比較優位)であり、韓国では、鋼材が割高(比較劣位)です。

従って、日本が韓国に鋼材を輸出して、その見返りに韓国から米を輸入すれば、国産の米を購入する場合よりも、いっそう多くの米を入手できるし、韓国も同様に、米を日本に輸出して、その見返りに日本の鉄鋼を輸入すれば、韓国産の鉄鋼を購入する場合よりいっそう多くの鋼材を入手できるようになります。これが、リカード的な「国際分業の利益」の論理のようです。

ただし、この論理が正常に機能するのは、あくまでも1円=7ウォン(5万円=35万ウォン)から1円=5.6ウォン(5万円×5俵÷4俵=35万ウォン)までの範囲で為替レートが成立しているときに限られます。

もしも、円高が進んで1円が7ウォン以上のような為替レートになれば上述したような国際分業が機能しなくなります。

なぜならば、このような場合には、韓国からの米5俵(韓国の国内価格評価額は35万ウォン)を日本へ輸出して得られる代金6.25万円は、それを韓国の国内に持ち帰れば、43.75ウォン以上の額に換算されることになるわけであり、韓国は、日本から鋼材を買わなくても、その代金によって、韓国の国内で1.25トンを入手できることになるからです。

逆に、円安が進んで1円が5.6ウォン以下になると、日本のみが有利な形となり、この場合も国際分業が機能しません。

 この例で示唆されることは、工業力が高度に発展しすぎて合理化が極度に進んだ日本において、2次産業である工業製品の価格が比較優位となり、一次産業の農作物が比較劣位という構造です。これは、国際化をすれば2次産業が追い風となるが、一次産業が向かい風にあうことを意味します。この構造の中で、度を超えた円高がおきると、ただでさえ不利な一次産業がますます疲弊するのではないでしょうか。このような一次産業のご苦労を考えると、何らかの補償の必要性を感じずにはいられません。そのためにも、工業製品の輸出で得た利益の一部を企業から税金にて回収し、一次産業が多い地方へ間接的に還元する公共事業の仕組みはなくてはならないものといえるでしょう。

 生鮮食品においては、輸送時間がかからない上に輸送費も少ない国産がシナ産よりも有利なはずです。ところが、現実は違います。鮮度については、シナ産農作物が安全性を度外視した大量の防腐剤で漬け込まれているので、一般消費者が区別できずにごまかされてます。鮮度といった品質面を考慮しなければ生鮮食品は値段の勝負になります。食品業界は1円でも安ければ売れる数量が急激に伸びる価格バウンド性が高い世界なので価格差が決め手になります。シナからの輸送コストの欠点は、為替レートの調整で相殺されます。それはある意味仕方がないことなのかもしれませんが、問題は、どの程度シナ産が有利になるように為替レートが調整されているかです。この点について「円安vs円高」より引用します。

・日本は今こそ本気で円安政策を 藤巻健史
 円安vs円高
円と人民元の為替レートは1980年ごろは大体150-160円ぐらいです。ところが、94年に人民元はドルに対する固定相場せいになり、今では円と人民元の為替レートは13円ぐらいとなりました。11分の1(ドルに対して6分の1)以下の安さになったのです。例えば日本の20歳の若者を一人月給20万円で雇ったとします。中国の若者は700人民元だとします。1980年ごろは、中国の若者の賃金は、約10万円になります。中国人を一人雇うために、日本の企業は10万円のお金がないと雇えなかったのです。一方、日本人は20万円で中国はその約半額ですから、中国へ行ってまで工場を作ろうと思う経営者はそう多くはいなかったでしょう。円はかわらなくても、700人民元×13円で、中国の若者の賃金は約1万円になりました。これだけ中国人の人件費が安くなれば当然のことながら労働力としての中国の魅力は増します。そうなると、日本の工場は、どんどん中国へ出て行きます。日本国内で工業団地を一生懸命作っても、日本のメーカが買ってくれるわけがありません。そうなると工業関係の用地の値段も下落するのです。

 日本において比較優位なはずの家電などの工業製品に目を向けると、シナ産に苦戦している理由がこれです。国内で比較優位な工業製品でさえ苦戦しているのだから比較劣位な農作物は輸入品と勝負にならないくらいの価格差になることが予想されます。このため価格バウンド性が高い食品の世界で、国産品が相当不利な立場になるのは、必然的な現象かもしれません。

 国際分業がある程度機能する為替レートの目安として購買力平価という指標があるようで、これから実際の為替レートが乖離すると正常な国際分業が破壊されます。日本の購買力平価は確か1ドル130円以上だと思うのですが、昨年のような110円台では、まだまだ円高と考えます。

 これを是正するには、購買力平価に近づけるような円安政策や、輸入農産物の規制(関税の適切な税率適用)が良いと素人ながらに思ってしいます。しかし、国内の資金を吸い取って、長期的に減価が避けられない米国債を取得する外国為替資金特別会計による現状の円安政策には、疑問を感じます。04年度税収見込み41兆円の13倍(548兆円)に国の長期債務があると朝日新聞が指摘しているようですが、この金額の1/4に匹敵するぐらいの額(140兆円)が外国為替資金特別会計の04年度予算に組み込まれているからです(参考:経済敗走)。公共事業など国民のための財政支出を我慢して削減して捻出したお金で、実質売却することができない米国債を買うことに何の意味があるのでしょうか。

 公共事業費が縮減されると国際競争で疲弊した一次産業へお金がまわりません。それゆえ、地方との格差は、広がることはあっても、解消することができないでいます。貿易黒字のはずなのに、地方のシャッター街が増え続け、景気のよさを実感できないでいる一方で、貿易赤字国が不景気にならないでいる理由は、今の円安政策・緊縮財政の副作用ではないでしょうか。

 一次産業を守る頼みの綱は、関税適用でしょうか。不平等条約で関税自主権がなかった明治のころと今は違いますから。ですが、本来国民を守るために作ったはずの規制が、極端なまでに自由市場経済を信仰する人たちによって、残念ながら悪者扱いされてきました。今では、規制といえば悪で、規制緩和といえば善というイメージが何となく定着したのではないでしょうか。つい三輪さんも読まれたスティグリッツの「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」に書かれた暗い世界を思い出してします。この本で規制に対する考え方を改めさせられ、グローバル化の潮流は止められないと思いつつも、先人が知恵を出して考え抜いたことを勉強したいと思うようになりました。その代わり、BLOG更新をさぼってますが(笑。

 ところで、景気の良い国家を形成するための政策や規制のヒントは、軍国時代の日本やドイツにあるように思えてなりません。日本は、大航海時代に植民地を拡大したヨーロッパ勢に対して鎖国で出遅れたが急成長で挽回きたし、ドイツは、第一次世界大戦後で敗れたが復活することができたからです。そこには歴史的に進歩しない北朝鮮とは明らかに違う何かあるはずです。
 
 このヒントが、『円の支配者』、『「日本株式会社」を創った男―宮崎正義の生涯』(企画院の前身「日満財政経済研究会のリーダ」)などに記されているように思えた次第です。


【参考書籍】

日本経済再興の経済学―新正統派ケインズ主義宣言
原書房 [著] 丹羽 春喜
ASIN:4562031603 /単行本/359頁
発売日:1999-01
ランキング&評価:---位
価格:¥ 1,995 [2007-08-25 Amache]
No User Review

円安vs円高
東洋経済新報社 [著] 藤巻 健史, [著] 宿輪 純一
ASIN:4492681213 /単行本
発売日:2003-11-14
ランキング&評価:---位 4.0
価格:¥ 1,680 [2007-08-25 Amache]
4 - 円高のメリットを知る上で非常に参考になる
5 - 通貨政策への提言
3 - 2人の主張はわかりやすいが・・・
3 - 円高の定義の違い
4 - 面白いが実はかみ合っていない対論

世界を不幸にしたグローバリズムの正体
徳間書店 [著] ジョセフ・E. スティグリッツ
ASIN:4198615195 /単行本/390頁
発売日:2002-05
ランキング&評価:---位 4.0
価格:¥ 1,890 [2007-08-25 Amache]
4 - ひょっとして日本のこと?
5 - 地球規模化とその不満~本物の経済学者は何故怒ったか
3 - 名著と悪訳
4 - 独善的な連中がやったことのお粗末な結果
4 - interesting but very weak in insights

経済敗走
筑摩書房 [著] 吉川 元忠
ASIN:4480061762 /新書/233頁
発売日:2004-06-08
ランキング&評価:---位 3.0
価格:¥ 756 [2007-08-25 Amache]
3 - dollarisation!!!!!!

円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか
草思社 [著] リチャード A ヴェルナー
ASIN:4794210574 /単行本/382頁
発売日:2001-05-08
ランキング&評価:---位 4.0
価格:¥ 2,100 [2007-08-25 Amache]
5 - 恐ろしい本
4 - 本当なのかなあ?
5 - 投資家、金融関係者の必読書!
4 - すごいんだけど、予言が外れてるのよね
1 - 陰謀のセオリー 過大評価の落とし穴

「日本株式会社」を創った男―宮崎正義の生涯
小学館 [著] 小林 英夫
ASIN:4093871663 /-/254頁
発売日:1995-11
ランキング&評価:---位 5.0
価格:¥ 2,345 [2007-08-25 Amache]
5 - 発想の転換を迫る本!!

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